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酔芙蓉から誕生した愛呼がいました。 そして、あっという間に成長して、 今では、もう、いい青年なんです。 妖精に年齢はないのでしょうけれど、 愛呼は、肉体も年齢も持って、 現れるんですよ。 老婆になった愛呼は、 ちょっと、想像しにくいのですけれど・・・ それでも、悪戯で、魔女に変身することはあるんですよ。 夏の真っ盛りに、 龍脈の流れている谷へ遊びに行きました。 万緑の中を、 体を万緑のようにざわめかしながら、 愛呼が飛んでいます。 さわさわ、さわさわ、 葉ずれの音が心地よく体を包んでくれます。 ひんやりしていく空気の中で、 谷に辿り着きました。 谷の真ん中に、池があって、 大ヤンマも糸トンボも遊んでいます。 交尾する糸トンボの後を追って、 愛呼が池の上を飛んでいきます。 しばらく遊んだ愛呼は、 少し旋回した後、 真っ直ぐに、天に向かって昇っていきました。 昇るほどに大きくなる愛呼でした。 森に囲まれた丸い天いっぱいに広がった愛呼は、 光になって微笑み、 そして、真っ直ぐに、降りてきました。 池の前の石の上に立った愛呼は、 少女に化身して、 そして、天に両手をさしのべて、 呪文を唱えます。 AIKOAIKOKANJIZAI AIKOAIKOKANJIZAI その愛呼を観て、老仁は、思わず平伏してしまったのでした。 愛呼が観音の姿をして立っていたのでした。 仁、と声かけられて、 老仁は我に返ったのでしたけれど、 目の前には、いつもの、妖精の愛呼が宙を遊泳していました。 龍脈のエネルギーを愛呼が一身に享受したことを知りました。 〇-----*****************************************-----〇 ★★★ 『 愛呼不在刹那刹那や酔芙蓉 』★ 瘋癲老仁妄詩 2201 ♪♪♪ ★★★ 『 秋の水愛呼と入水想起する 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 10905 ♪♪♪ ★★★ 『 秋の水愛呼と入水想起する 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 10905 ♪♪♪ 〇-----*****************************************-----〇 |
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